特集 高度進行消化器癌に対する手術
Ⅰ 上部消化管 7 胃癌腹膜播種に対する腹腔内化学療法奏効後の胃切除
石神 浩徳
1
1東京大学外来化学療法部
キーワード:
胃癌腹膜播種
,
腹腔内化学療法
,
胃切除
Keyword:
胃癌腹膜播種
,
腹腔内化学療法
,
胃切除
pp.425-433
発行日 2019年3月31日
Published Date 2019/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001129
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遠隔転移を伴うStage Ⅳ胃癌に対して,手術による根治は困難であるため,生存期間の延長を目指した全身化学療法が推奨されている。近年の新規薬剤の開発や併用療法の進歩により,一次治療としてフッ化ピリミジン系薬剤(fluorouracil,S-1,capecitabine)とプラチナ製剤(cisplatin,oxaliplatin)の併用療法,二次治療としてpaclitaxel(PTX)とramcirumabの併用療法,三次治療としてnivolumabを推奨する治療アルゴリズムが確立された。しかし,標準的な化学療法による生存期間中央値(median survival time;MST)は13~14カ月であり,さらなる治療成績の向上が望まれる。
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