Japanese
English
特集 腹膜と腹水を究める―新しい考え方と治療法
8.腹膜播種に対する腹腔内化学療法の基礎と臨床
Basic principles and clinical applications of intraperitoneal chemotherapy for peritoneal metastasis
山口 博紀
1
,
石神 浩徳
2
,
北山 丈二
3
H. Yamaguchi
1
,
H. Ishigami
2
,
J. Kitayama
3
1自治医科大学臨床腫瘍部
2東京大学外来化学療法部
3自治医科大学臨床研究支援部
キーワード:
腹膜播種
,
腹腔内化学療法
,
胃癌
,
バイオマーカー
Keyword:
腹膜播種
,
腹腔内化学療法
,
胃癌
,
バイオマーカー
pp.630-634
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_630
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
腹腔内に投与されたpaclitaxelは腹腔内に停留し,播種病変に直接浸透して抗腫瘍効果を発現する.胃癌腹膜播種に対し,S-1+paclitaxel静脈投与・腹腔内投与併用療法の第Ⅰ相から第Ⅲ相臨床試験を行い,安全性を確認し有望な治療成績を得た.膵癌腹膜播種においても臨床試験がすすめられている.今後は新規バイオマーカーにより腹腔内に遊離癌細胞の検出感度を高め,腹膜播種再発の予防を目的とした腹腔内化学療法を行いたい.
© Nankodo Co., Ltd., 2018