特集 イラストレイテッド外科標準術式
Ⅳ.肝・胆・膵の手術
肝門部グリソン鞘一括処理による肝左区域(肝左葉)切除
山本 雅一
1
,
高崎 健
1
,
大坪 毅人
2
Masakazu YAMAMOTO
1
1東京女子医科大学消化器外科
2聖マリアンナ医科大学消化器外科
pp.233-238
発行日 2006年10月22日
Published Date 2006/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101018
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はじめに
グリソン鞘一括処理による肝切除は1986年に高崎ら1)が報告し,現在では広く認知された術式となってきている.グリソン鞘一括処理による肝切除は解剖学的であり,手技も平易である.肝葉切除だけでなく,肝機能不良例における肝亜区域切除,区画切除に至るまで応用範囲が広いことも特徴であり2),また術後の合併症も少ない3).消化器外科医にとっては基本的な手術手技と認識すべきである.
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