Japanese
English
特集 大腸癌の術後再発をめぐって
骨盤内局所再発癌に対する積極的外科治療
Aggressive surgical treatment for locally recurrent rectal cancer
森谷 冝皓
1
,
山口 高史
1
,
赤須 孝之
1
,
藤田 伸
1
Yoshihiro MORIYA
1
1国立がんセンター中央病院大腸外科
キーワード:
直腸癌
,
局所再発
,
外科治療
,
骨盤内臓全摘術
,
仙骨合併骨盤内臓全摘術
Keyword:
直腸癌
,
局所再発
,
外科治療
,
骨盤内臓全摘術
,
仙骨合併骨盤内臓全摘術
pp.759-765
発行日 2001年6月20日
Published Date 2001/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904480
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再発癌120例に開腹手術を行った.74例には肉眼的に断端陰性の切除が行われ,39例は断端陽性ないし遠隔転移のため姑息切除で終え,残り7例は再発巣の切除は不能であった.縮小手術を35%に,TPEやTPESなどの拡大切除を65%に行った.仙骨切断レベルはS3上縁が多く,次いでS4,S2下縁の順である.全体の5生存率は30%であった.根治切除群5年生存率は48%,一方,非切除ないし非根治切除群は5%で有意に不良であった.手術経験とともに合併症,手術侵襲は軽減した.局所再発癌に対するstaging法を確立し,共通の土俵で治療成績や有効な術後補助療法が論じられる環境整備が不可欠である.
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