Japanese
English
特集 再発消化管癌を治療する
再発大腸癌の治療(2)—再発大腸癌の治療方針と治療成績
Treatment of recurrent colorectal cancer:methods and results
赤須 孝之
1
,
森谷 宜皓
1
,
杉原 健一
1
,
藤田 伸
1
Takayuki AKASU
1
1国立がんセンター中央病院外科
キーワード:
大腸癌
,
再発癌の治療
,
局所再発
,
肝転移
,
肺転移
Keyword:
大腸癌
,
再発癌の治療
,
局所再発
,
肝転移
,
肺転移
pp.889-897
発行日 1995年7月20日
Published Date 1995/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905268
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大腸癌の主たる再発形式である局所再発,肝転移,肺転移に対しては外科的切除の効果が最も高く,根治的切除が行われた場合には長期生存や治癒の可能性がある.局所再発に対しては腫瘍の広がりに応じて,括約筋温存術,直腸切断術,骨盤内臓全摘術などを行う.肝転移や肺転移に対しては原則として部分切除を行う.現在の手術手技はほぼ限界に達しており,さらに治療成績を上げるためには効果的な補助療法が必要である.外科的切除の適応のない場合には,palliativeな手術,化学療法,放射線治療などを行う.これらは症状の軽減などには一定の効果があり,QOLの改善にある程度役立つものの,延命や治癒に寄与することは少ない,このなかで,肝転移に対する肝動注は比較的効果が高く,延命に役立つことがある.
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