Japanese
English
特集 直腸癌に対する手術のコツ
Fixed Recurrent Tumorに対する仙骨合併骨盤内臓全摘術
Total pelvic exenteration with distal sacrectomy for fixed recurrent tumor
森谷 宜皓
1
,
上原 圭介
1
,
山本 聖一郎
1
,
赤須 孝之
1
,
藤田 伸
1
Yoshihiro MORIYA
1
1国立がんセンター中央病院外科
キーワード:
局所再発
,
仙骨合併骨盤内臓全摘術
,
直腸癌
Keyword:
局所再発
,
仙骨合併骨盤内臓全摘術
,
直腸癌
pp.1571-1576
発行日 2004年12月20日
Published Date 2004/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101106
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨:局所再発には吻合部断端再発から骨盤内を占拠するような巨大なものまであり,治療成績を論ずるには症例の背景を十分吟味する必要がある.骨盤壁に固定ないし浸潤をきたした57例の局所再発癌に対して仙骨合併骨盤内臓全摘術を施行した.手術適応,手術手技の実際を具体的に記述した.最も頻度の高い合併症は仙骨創の哆開で58%にみられた.症例経験に比例して出血量は減少し,合併症率も低下した.3年生存率は64%,5年生存率は41%であった.TPESなどの拡大手術を行うにあたっては各科合同で手術適応を検討し,手術においてもチーム医療としての対応が不可欠であることを強調しておきたい.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.