Japanese
English
特集 再発消化管癌を治療する
再発食道癌の治療(2)
Treatment for the recurrence of the esophageal carcinoma
小玉 正智
1
,
田村 祐樹
1
Masashi KODAMA
1
1滋賀医科大学第1外科
キーワード:
再発食道癌
,
外科治療
,
肝転移
,
肺転移
,
局所再発
Keyword:
再発食道癌
,
外科治療
,
肝転移
,
肺転移
,
局所再発
pp.849-853
発行日 1995年7月20日
Published Date 1995/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905262
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
食道癌の再発形式は,リンパ行性,血行性転移,局所再発,気道系再発と多岐にわたっている.各々に対して根治性ある治療を施行するのは困難である.初再発時すでに多発病巣として発見されることも多く,治療体系は化学療法,放射線療法の単独,併用療法が主体となり,外科的切除例は少ない.各治療法においても有効性は低く,再発後長期生存例はわずかである.しかし,再発病巣が小さく単発例の場合,長期生存例の報告が散見されるので,再発癌においても早期発見の重要性が示唆される.食道癌では,癌の浸潤が粘膜下層に達すると(sm癌)再発例がみられる.術後,sm癌以上の症例には,再発形式を念頭においた経過観察計画を組み立てる必要がある.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.