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特集 外科におけるクリニカルパスの展開
クリニカルパス導入の事例
大学病院におけるクリニカルパスの導入
Clinical pathways-Current status of its application and outcome in a university hospital
村井 勝
1
,
大谷 俊郎
2
,
北島 政樹
3
Masaru MURAI
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科
2慶應義塾大学医学部整形外科
3慶應義塾大学医学部外科
キーワード:
クリニカルパス
,
EBM
Keyword:
クリニカルパス
,
EBM
pp.497-502
発行日 2001年4月20日
Published Date 2001/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904430
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大学病院におけるクリニカルパス(CP)導入について,当院におけるCP導入の経緯と現状および将来計画について述べた.診療科医師,看護部,薬剤部,医療事務部,病院情報システム部などを含めた委員からなるCP推進委員会を設置し,27疾患の処置・千術についてCPを作成した.運用にあたっては既存のフォーマットのExcel形式変換プログラムを開発した.
CP導入前後の比較では在院日数のバラつきがなくなり,かつ短縮化がみられた.レセプト請求からみた医療費も減少したが,入院基本料を除いた1日あたり医療費は増加傾向を認めた.CP導入により病院経済の効率化が期待できると考える.EBMに則って作成された診療ガイドラインが普及すれば医療がより望ましい方向へ向かうと思われるが,運用したCPの十分な検証が必要である.
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