EBMとクリニカルパス

Case

症例データベースと連動した腸重積のエコー下整復パス

　市販データベースソフト（FileMaker Pro）を用いて，腸重積のエコー下整復パスシステムを作成した．本システムは，パス適応評価から始まり，診断サポート，マニュアルの要素を含み，さらには教科書としての役割をも有している．パスに沿って診療を進めていけば，そこに記録したデータは，退院サマリーにも反映し，最後には症例データベースに追加される．診断サポートの部分では，既知の教科書的事実のみならず，この症例データベースで得られる自施設のエビデンスを利用して，いわゆるCDSS（Clinical Decision Support System）を行っている（詳細は本文を参照）．