Japanese
English
臨床研究
乳癌手術におけるクリニカルパス導入の効果
Efficacy of a clinical pathway in the surgical treatment of breast cancer
柿原 康晴
1
,
多賀谷 信美
1
,
中川 彩
1
,
森 昭三
1
,
濱田 清誠
1
,
窪田 敬一
1
Yasuharu KAKIHARA
1
1獨協医科大学第2外科
キーワード:
乳癌
,
クリニカルパス
,
入院期間
,
保険点数
,
医療費
Keyword:
乳癌
,
クリニカルパス
,
入院期間
,
保険点数
,
医療費
pp.69-74
発行日 2006年1月20日
Published Date 2006/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100334
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はじめに
医療におけるクリニカルパス(以下,CP)は本来,在院日数の短縮化に伴う医療費の削減と経営効率の向上を目的としたものであるが,わが国の臨床現場では主に医療の標準化,チーム医療の確立,医療に対する患者満足度の向上を目的とした有益な手法として位置づけられており1▲,CPを実践するうえで,今までの経験主義の医療から脱却し,科学的根拠に基づいた医療に転換する必要がある2).
CPは現在,日本の多くの医療機関で採用されており,当科でも様々な疾患に導入して運用している.乳癌手術症例においても2002年1月より運用を開始した.本稿では,CP導入前後における成績を比較し,CP導入の効果について検討したので報告する.
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