Japanese
English
臨床報告・1
化学放射線療法が奏効した肛門管扁平上皮癌の1例
Effectiveness of chemoradiation therapy for squamous cell carcinoma of the anal canal;a case report
千須和 寿直
1
,
五味 光太郎
2
,
柴田 篤志
2
,
石曽根 聡
1
,
土屋 拓司
1
,
岡本 講平
1
Hisanao CHISUWA
1
1国立長野病院外科
2国立長野病院放射線科
キーワード:
肛門管癌
,
扁平上皮癌
,
化学放射線療法
Keyword:
肛門管癌
,
扁平上皮癌
,
化学放射線療法
pp.779-782
発行日 2000年6月20日
Published Date 2000/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904141
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
現在,肛門管癌に対して一般的に行われている治療法は欧米と本邦で大きな隔たりがある.欧米では扁平上皮癌が多いため治療法の第一選択は化学放射線療法(chemoradiation therapy:CRT)であり1),5年生存率,肛門機能温存率ともに80%前後である.しかし,本邦では腺癌が多いため外科治療が中心となっており2),たとえ治癒切除が行えても5年生存率は50%前後である2,3).今回,筆者らは肛門管扁平上皮癌に化学放射線療法を施行し,触診所見,血清中squamous cell carcinomarelated antigen(SCC)値,画像所見からCRTが著効したと判断できた症例を経験したので報告する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.