Japanese
English
臨床報告・1
術前化学放射線療法によりpCRを得た肛門管癌の1例
A case of anal cancer with pathological CR(complete response)after preoperative chemoradio therapy
松岡 宏
1,3
,
吉水 信就
1
,
久 晃生
1
,
橋本 光正
1
,
細田 洋一郎
1
,
清水 健
2
Hiroshi MATSUOKA
1,3
1埼玉社会保険病院外科
2埼玉社会保険病院病理
3藤田保健衛生大学病院下部消化管外科
キーワード:
肛門管癌
,
化学放射線療法
,
扁平上皮癌
Keyword:
肛門管癌
,
化学放射線療法
,
扁平上皮癌
pp.1429-1432
発行日 2007年10月20日
Published Date 2007/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101869
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はじめに
肛門管癌は,肛門縁より恥骨直腸筋付着部上縁までの外科的肛門管から発生した癌と定義されている1).肛門腺より発生する腺癌においては通常の下部直腸癌と同様に手術療法が第一選択とされるが,肛門上皮より発生する扁平上皮癌や腺扁平上皮癌は国際的には化学放射線療法が第一選択となっている2).しかし,国内ではいまだ標準治療として一定のガイドラインは存在しない.
今回,肛門管の扁平上皮癌に対して化学放射線療法を行い,pathological CR(pCR)を得たので報告する.
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