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特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス
胃全摘後回結腸間置による再建術
Ileocolon interposition after total gastrectomy
柴田 純祐
1
,
藤野 光廣
1
,
川崎 誠康
1
Junsuke SHIBATA
1
1日野記念病院外科
キーワード:
胃全摘・回結腸間置術
,
QOL
Keyword:
胃全摘・回結腸間置術
,
QOL
pp.719-726
発行日 2000年6月20日
Published Date 2000/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904128
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胃全摘後Bauhin弁による逆流の防止と結腸のreservoir機能に期待して回結腸間置術を行っている.移植腸管は回結腸動脈を栄養血管とした回腸7cm,結腸15cmでこれを反時計方向に回転し,食道十二指腸(幽門)間に挙上する.術後愁訴を1年以上経過した時点でRoux-Y法と比較すると,逆流性食道炎は0%と19%でBauhin弁により完全に防止された.ダンピング症候群は21.7%と23.8%と同程度であったが重症例はなかった.本術式の特徴は,①小さな短い腸管で逆流が防止される,②血管系が太くてしっかりしている,③腸管の屈折や捻転が少ない,④結腸による貯留能にも期待できる術式である.
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