Japanese
English
臨床研究
胃・十二指腸潰瘍穿孔に対する保存治療の試み
Nonoperative treatment of perforated gastric and duodenal ulcer
阿部 理
1
,
若山 昌彦
1
,
笹壁 弘嗣
1
,
杉木 大輔
1
,
久保 忠彦
1
,
門田 俊夫
1
Osamu ABE
1
1埼玉医療生活協同組合羽生病院外科
キーワード:
胃・十二指腸潰瘍穿孔
,
保存治療
Keyword:
胃・十二指腸潰瘍穿孔
,
保存治療
pp.103-106
発行日 2000年1月20日
Published Date 2000/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904012
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はじめに
胃・十二指腸潰瘍穿孔に対する保存治療は1930年代に報告された1)が,すぐには普及せず最近まで手術治療が第一選択とされてきた.1990年代に入り保存治療が見直されるようになり,特に十二指腸潰瘍に対してこれを積極的に選択する施設も増えてきた.十二指腸潰瘍穿孔の全例に保存治療を第一選択とし良好な結果の報告も出されている2)が,一般には,どのような症例に保存治療を選択すればよいのか適応基準が曖昧なことが現在の問題点である.疼痛・腹部所見の客観的評価が困難なことも厳格な基準が確立できない原因のひとつと考えられる.どのような症例に適応すべきか,患者が来院した段階で何を基準に治療法を選択すればよいのかを,当院で経験した胃十二指腸潰瘍穿孔例に対する治療結果から検討した.
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