特集 症例による急性腹症の画像診断
胃・十二指腸潰瘍穿孔
登 政和
1
,
白川 元昭
1
Masakazu NOBORI
1
,
Motoaki SHIRAKAWA
1
1旭中央病院外科
pp.1173-1176
発行日 1985年9月20日
Published Date 1985/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209103
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症例
患者 30歳男子.数ヵ月前より空腹時心窩部痛の既往あり.午前10時ごろ,突然上腹部に激痛出現し,すみやかに腹部全体にひろがる.近医に入院,保存的に経過を見ていたが,症状軽減せず,翌日当院救急棟へ転送された.
現症 意識清明.顔面苦悶状腹痛のため体動制限あり.呼吸は浅い胸式呼吸.腹部全体に著明な圧痛,反動痛および筋性防御を認め,いわゆる板状硬の状態.腸雑音は消失.
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