Japanese
English
手術手技
VATSマーカー針と深部用マイクロ波凝固針を応用した腹腔鏡下肝切除術の1例
A case of laparoscopic partial hepatectomy using VATS marker needles and a microwave electrode for deeply located lesions
竹内 仁司
1
,
黒子 洋介
1
,
小南 賢吉郎
1
,
丁田 泰広
1
,
小林 正彦
1
,
土屋 健
1
Hitoshi TAKEUCHI
1
1国立岩国病院外科
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
肝切除
,
VATSマーカー針
,
マイクロ波凝固
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
肝切除
,
VATSマーカー針
,
マイクロ波凝固
pp.107-111
発行日 2000年1月20日
Published Date 2000/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904013
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はじめに
低侵襲手術を目指した各種腹腔鏡下手術術式が開発されているが,肝切除術は技術的困難性から適応が限られている1).われわれは安全で容易な腹腔鏡下肝切除術の開発を行ってきたが,肝表面に露出していない腫瘤に対しては数mm単位での位置の同定は困難であった.この問題を解決するために,従来の腹腔鏡用超音波検査プローブによる位置決めではなく,体外式超音波検査プローブを用いて胸腔鏡下手術(video-assisted thoracicsurgery:VATS)時の肺小病変の同定目的に開発されたVATSマーカー針2)(八光商事製,ガイディングマーカーシステム)を手術直前に腫瘍周囲に留置して正確な位置決めを行った.また,われわれの考察した深部用マイクロ波凝固針(日本商事製,TMD−16C−10/250)を使用した切離予定面の凝固止血を行った後,肝切離を行った3).両手技は腹腔鏡下肝切除術の適応拡大のために寄与すると考えられたので報告する.
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