Japanese
English
臨床研究
括約不全における肛門機能回復訓練—Biofeedback療法
Biofeedback therapy for fecal incontinence
荒井 勝彦
1
,
豊田 正美
1
,
黒木 政純
1
,
高木 幸一
1
,
高野 正博
1
Katsuhiko ARAI
1
1大腸肛門病センター高野病院
キーワード:
肛門括約不全
,
Biofeedback訓練
,
肛門生理機能
Keyword:
肛門括約不全
,
Biofeedback訓練
,
肛門生理機能
pp.99-102
発行日 2000年1月20日
Published Date 2000/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904011
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緒言
肛門科の外来では便失禁,ガス漏れを主訴とした肛門括約不全の症例に遭遇する.その要因をあげると医原性のものが6割以上を占めており1),われわれ外科医もその予防と治療に関心を持たなければならないと思われる.欧米においてはこれらに関する文献が見られるが,わが国における文献は少ない.われわれの施設においては,肛門括約不全の症例に対する方策として,肛門括約筋訓練であるBiofeedback療法を行っている.また,これが有効でない症例には括約筋形成術を行うこともあり,Biofeedback療法は手術の適否に際しても参考になる.本文では,その臨床効果と肛門機能の経時的変化を報告する.
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