特集 急性腹症の外科手術2018
急性虫垂炎に対する治療戦略と手術
小泉 大
1
,
佐田 尚宏
1
1自治医科大学消化器・一般外科
キーワード:
急性虫垂炎
,
虫垂切除術
,
interval appendectomy
Keyword:
急性虫垂炎
,
虫垂切除術
,
interval appendectomy
pp.259-264
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000593
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急性虫垂炎は,頻度の高い急性腹症の1 つであり,日常診療におけるcommon disease である。1894 年にMcBurney が開腹虫垂切除術を報告して以来,緊急開腹手術が急性虫垂炎に対する標準治療として行われてきた。しかし,近年では抗菌薬による保存的治療の増加や腹腔鏡手術の普及に伴う低侵襲化が進んできている。腹腔鏡手術においては, ポートの数, 太さをreduce したreducedport surgery や重症例を保存的治療後に待機的に手術を行うinterval appendectomy も行われてきており,急性虫垂炎に対する治療オプションが広がってきている。
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