特集 薬物療法マニュアル
Ⅶ.併存病態の理解と薬物療法
2.循環器疾患
心筋症
岩見 元照
1
,
三野原 基興
1
,
古賀 義則
1
Gensho IWAMI
1
1久留米大学医療センター循環器科
pp.419-421
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903905
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はじめに
心筋症は心筋自身の病変により心不全,不整脈などの心機能障害をきたす疾患である.最近の分子遺伝学の進歩を受けて,1995年にWHO/ISFC合同委員会の新提案が発表された(表).「原因不明な」とする説明は削除され,①肥大型心筋症(hypertrophic cardiomyopathy:HCM),②拡張型心筋症(dilated cardiomyopathy:DCM),③拘束型心筋症(restrictive cardiomyopathy:RCM),④催不整脈性右室心筋症(arrhythmogenic rightventricular cardiomyopathy:ARVC)と分類された.臨床的には肥大型心筋症が大半を占め,拘束型や催不整脈性右室心筋症は稀である.
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