特集 薬物療法マニュアル
Ⅲ.周術期の薬物療法
2.緊急手術
イレウス
山本 康久
1
Yasuhisa YAMAMOTO
1
1川崎医科大学消化器外科
pp.177-178
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903817
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緊急手術の適応判断
腹痛,嘔吐を主訴とするイレウスの診断は比較的容易であり,本症と判断したならば経鼻胃管(Levin管),イレウス管(Miller-Abbott管)の挿入により減圧をはかることが原則である.ただちに開腹手術を行うべきか否かは主病巣となる腸管の血行障害の有無による.すなわち疼痛が強く,腹膜刺激症状を伴い,炎症所見がみられれば緊急手術を前提に準備する(表1).
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