診断のポイント
イレウス
佐分利 六郎
1
1同愛記念病院
pp.1192-1194
発行日 1971年7月10日
Published Date 1971/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203757
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患者をみたときの注意点
イレウスにも腸狭窄症に属するものから完全な腸不通症まであり,多くは術前に一応イレウスと診断を下し手術するが,絞扼症のように一刻を争ってとにかく開腹しなければならない症例もある.年齢的にも未熟児から高齢者までを含み,術前処置も異なっている.分類して記述すれば筆者は楽であるが,教科書的となりスペースも不足する.臨床家の立場から患者をみながら必要な考え方を主として述べることにした.イレウスらしい患者をみた時に次の諸点の検討が大切である.
1)まずイレウスか否か?
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