特集 薬物療法マニュアル
Ⅲ.周術期の薬物療法
2.緊急手術
汎発性腹膜炎
飯野 佑一
1
,
横江 隆夫
1
Yuichi IINO
1
1群馬大学医学部救急医学
pp.179-181
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903818
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はじめに
腹部救急疾患である汎発性腹膜炎はその発生原因により感染の起因菌(内因性)が異なるが,これに二次性感染(外因性)が加わることも多く,病態を複雑にしている.さらに,治療の開始時期の遅れが原因で全身性反応としてのSIRS(sys-temic inflammatory response syndrome)からMOF(multiple organ failure)に至る症例も少なくない.基本的には発生原因を外科的に治療する場合がほとんどで,薬物療法のみでは回復困難である.本稿では,発生原因別の術後薬物療法を中心に解説する.
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