増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅲ章 消化器救急疾患
疾患別対処法
下部消化管・腹壁
イレウス
前田 耕太郎
1
,
花井 恒一
1
,
升森 宏次
1
,
勝野 秀稔
1
Kotaro MAEDA
1
1藤田保健衛生大学下部消化管外科
pp.234-237
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211381
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POINT
■腹痛,嘔気,嘔吐,排便・排ガスの停止などのイレウス症状を呈する病態では,まずイレウスであることを診断する.
■イレウスと診断したら,機械的イレウスか機能的(麻痺性)イレウスであるかを診断する.
■機械的イレウスで絞扼性と診断すれば緊急手術を行い,単純性イレウスや機能的イレウスでは保存的治療を開始する.
■単純性イレウスでも,経過中に絞扼性イレウスに移行することがあるので,連日病態を注意深く観察する.
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