病院めぐり
新日鐵室蘭総合病院外科
鈴木 康弘
pp.656
発行日 1999年5月20日
Published Date 1999/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903616
- 有料閲覧
- 文献概要
札幌から1時間30分,千歳から1時間の太平洋側,内浦湾の東端に位置する室蘭は雪も少なく北海道でも過ごしやすいところです.慶長年間(1600年頃)松前藩がアイヌの人たちと交易をするため,絵鞆場所が設けられたのが始まりで,戦前戦後を通じて鉄の町のイメージが強い室蘭ですが,現在では地球の大パノラマを堪能できる地球岬,断崖絶壁の続く風光明媚な海岸線,さらに東日本最長(全長1,380m)の吊り橋「白鳥大橋」の完成により景勝地の室蘭へとイメージを大きく変えています.人口は約10万人で北海道では10番目の市です.私たちの病院は室蘭の中でも東側に位置し,隣は温泉で有名な登別市で,登別の患者さんも来院されます.
新日鐵室蘭総合病院は昭和16年に室蘭製鉄所病院が開設されてから丁度50年目の平成4年4月1日に新日本製鐵株式会社より分離独立しています.五十年史によると,製鉄所の発展とともに歩んできた病院が昭和44年には一般病院として開放され,さらに平成2年には近代化病院へと外来・中央診療棟のリプレース,平成7年には新入院病棟が完成し現在に至っています.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.