病院めぐり
岩手県立磐井病院外科
大江 洋文
pp.657
発行日 1999年5月20日
Published Date 1999/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903617
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当院は岩手の玄関口に位置する人口約6万3千人の一関市にあります.“磐井”は一関を中心として東西に広がる地域一帯を東磐井郡,西磐井郡と呼ぶことに由来しており,宮城県北を含め対象人口はおよそ15万人になります.築33年の老朽病院で,外科病棟はボイラー室の上にありエアコンもなく,夏は外気温と同じになり創感染が続出,冬は蚊が出没して電気蚊取が活躍します.全305床のうち外科の病床数は46床で,これを以下の8人の医師で担当しております.副院長の蔵本('75卒)は診療のみならず,医師のマナーや生活態度にも厳しい指導で定評があり,“患者さんが自分,あるいは自分の家族だったらどうして欲しいかを常に考えて行動しろ”というのが口癖ですが,気まぐれで飽きっぽいのが玉に瑕です.副院長の下は皆研修医のようなものですが,科長の大江('84卒),医長の渡辺('88年卒),以下研修医の佐野('96卒),村上('96卒),更科('97卒),成田('97卒),白井('98卒)と続きます.
昨年の手術件数は557件,うち全麻は412件で,主な内訳は食道癌7,胃癌79,結腸・直腸癌62,肝癌8,乳癌28,胆石86(うち腹腔鏡下38),腹部大動脈7,甲状腺11例などです.
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