病院めぐり
製鉄記念室蘭病院泌尿器科
前鼻 健志
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1製鉄記念室蘭病院泌尿器科
pp.178
発行日 2013年2月20日
Published Date 2013/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103031
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室蘭市は北海道の南西部に位置した人口10万人弱の都市で,鉄鋼業を中心に造船,石炭の積み出し,石油精製などで発展した,北海道を代表する重化学工業都市です。新日鐵住金や日本製鋼所の企業城下町で,よく「鉄のまち室蘭」と称されています。名物として室蘭焼き鳥(豚肉に玉葱をはさみ,タレで焼いたものに洋ガラシを付ける。室蘭は全国7大やきとりの街の1つ)と,室蘭カレーラーメン(「札幌のみそ」,「旭川のしょうゆ」,「函館のしお」に続く「第4の味」を目指している)があり,独自の食文化を発信する都市として全国から注目を集めています。
当院は,1941年に新日本製鐵株式会社輪西製鐵所病院として開設され,1992年には新日本製鐵株式会社から独立して医療法人社団となり,2011年3月にはより公益性の高い社会医療法人として認可を受け,製鉄記念室蘭病院に名称を変更し,西胆振地域(室蘭市,登別市,伊達市などを含む)の中核病院として活動しています。現在18診療科,医師数65名(初期研修医12名を含む),病床数347床となっており,今後PET-CT・放射線治療機器の導入,NICU開設を予定しており,さらなる診療体系の充実,発展が予想されています。先日の暴風雪による登別・室蘭地区の大規模停電の際も,総合病院として唯一通常稼働が可能であった当院は,今後災害時の拠点病院としての重要性も増すと思われます。
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