附録
鐵の肺
宮本 潤子
,
山田 義智
1
,
木曾 美津世
2
1國立東京第一病院整形外科
2國立東京第一病院
発行日 1952年5月15日
Published Date 1952/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907064
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本誌の昨今12月號にも掲げましたように,日本でも脊髄性小兒麻痺の患者に對する鐵の肺の治療策がとられるようになり死を運命づけられた貴重な生命が救われるようになりました。國立第一における鐵の肺で救われた一人に宮本潤子さんがあります。本誌ではこの特異なケースについて元氣になつた宮本さんに御願して患者の立場から見た貴重な體驗の一節をつゞつてもらいました。
誰でも病氣になりますと,ふだんとちがつて神經質になり,氣むずかしくなり,平生とは異つた心理状態となるものです。殊に鐵の肺の患者のように病氣が重くて,治るかどうか不安がある場合には一層ナーバスとなり異常な心理状態となりがちです。
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