Japanese
English
特集 切除標本取扱いガイドライン—癌取扱い規約に基づいた正しい取扱い法と肉眼所見の記載法
標本取扱いの基本
Basic techniques of surgical pathology
神谷 順一
1
,
佐野 力
1
,
上坂 克彦
1
,
金井 道夫
1
,
梛野 正人
1
,
早川 直和
1
,
二村 雄次
1
Jun-ichi KAMIYA
1
1名古屋大学医学部第1外科
キーワード:
切除標本
,
写真撮影
,
標本造影
Keyword:
切除標本
,
写真撮影
,
標本造影
pp.573-576
発行日 1999年5月20日
Published Date 1999/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903599
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はじめに
切除標本を点検するのは外科医の努めと考えるべきである.施行された手術が適切であったかどうかを検討するうえで,正確な標本整理が基礎となる.術式選択のもととなった術前診断が正確であったか客観的に判定するうえでも,標本整理は欠かせない.また,病理組織診断は,きちんとした標本整理がなされていないと不正確になりかねない.ここでは,われわれが日常行っている消化器外科領域の標本整理を念頭において,整理方法を具体的に紹介する1).
標本整理という用語であるが,手術室で標本を受け取ってから,プレパラート用に切り出した切片を病理部に提出するまでの一連の仕事という意味で用いている.これらの作業のうち,外科医が実際にタッチできる範囲は施設により異なっているが,基本という意味合いで,標本をプレパラート用に切り出すところまで述べた.
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