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特集 切除標本取扱いガイドライン—癌取扱い規約に基づいた正しい取扱い法と肉眼所見の記載法
術中迅速組織診断の取扱いの注意点
Handling of the specimen for intraoperative histopathologic examination
萩原 明於
1
,
山岸 久一
1
Akeo HAGIWARA
1
1京都府立医科大学消化器外科
キーワード:
迅速組織診断
,
標本取扱い
,
術中検査
Keyword:
迅速組織診断
,
標本取扱い
,
術中検査
pp.577-580
発行日 1999年5月20日
Published Date 1999/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903600
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はじめに
術中迅速組織診断はしばしば手術術式の選択や治療方針に決定的な役割を果たす.特に機能温存やQOLを重視する近年の外科手術の傾向から,術中迅速組織診断の果たす役割はますます重大になってきている.外科医がもし標本の取扱いや評価を誤れば,たとえ正しい病理診断がなされ,また手術手技が完全に行われても,治療結果には重大な誤りを来す可能性も招来する.しかし現在の外科の卒後教育では,術中迅速組織診断に関する知識が十分に行われているとはいい難い.本稿では術中迅速組織診断の切除標本の取扱いを中心に,外科医にとって必要な知識を概説する(表).
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