私の工夫—手術・処置・手順・49
癌性腹膜炎による腸閉塞に対する手術の工夫—胃瘻,腸瘻チューブ同時造設
岡崎 誠
1
Makoto OKAZAKI
1
1兵庫県立西宮病院外科
pp.210-211
発行日 1999年2月20日
Published Date 1999/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903523
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1.はじめに
癌性腹膜炎による腸閉塞は患者にとっても医療者にとっても対応に苦慮する状態である.特に大腸癌再発による癌性腹膜炎の状態は,多くの場合患者の意識状態は良く,長期にわたり吐き気や嘔吐が患者を苦しめ,食事摂取ができなくなる.したがって栄養の補給に高カロリー輸液をし,嘔吐するようになると,胃チューブやイレウス管を鼻より挿入しそのままベッド上でねたきりになることがほとんどである.末期患者のQOL向上のため,以下のように工夫し,効果的な方法を考案した.
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