病院めぐり
—秋田県厚生農業協同組合連合会—由利組合総合病院外科
海法 恒男
pp.212
発行日 1999年2月20日
Published Date 1999/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903524
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由利組合総合病院は日本海,鳥海山,子吉川(1級河川)と,文字どおり海山川の自然に恵まれた秋田県本荘市にあり,県の西南,本荘・由利地区の医療の中核を担っており,診療圏は,本荘市を中心に一市十町,対象人口13万,北は秋田市,東は横手・湯沢市,南は鳥海山を挟んで山形県酒田市の医療圏と接しています.病棟から真正面に見える鳥海山の景色は近くに競う山がなく格別で,入院患者さんの心の安らぎにもなっています.
本荘市駅前に昭和8年24床で発足以来,諸先輩の努力により本院530床,分院(精神科)250床まで発展拡張して来ましたが手狭となり,平成6年11月,本荘市郊外へ移転しました.新病院は,地下1階・地上10階建,750床(一般660床,精神60床,伝染30床)で,ICUの設立,手術場はバイオクリーンルームを含め9室,病棟には骨髄移植用の無菌室もそなえ,CT・リニアック・MRIも最新機種が導入または更新されました.旧病院と異なり,3万3千坪の敷地に十分な駐車区域を確保でき,患者数も年々増加の一途で平成9年の1日平均外来数は1,900人を越し,勤務医師数は約70名,全職員数は760余名を数えます.
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