Japanese
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特集 急性腹膜炎—病態と治療の最前線
Ⅱ.治療法の選択とタイミング
5.腹膜炎術後遺残膿瘍の対策
Management for intra-abdominal residual abscess of postoperative peritonitis
秦 史壮
1
,
平田 公一
1
,
浦 英樹
1
Fumitake HATA
1
1札幌医科大学第1外科
キーワード:
腹腔内膿瘍
,
遺残膿瘍
,
ドレナージ
Keyword:
腹腔内膿瘍
,
遺残膿瘍
,
ドレナージ
pp.1141-1146
発行日 1998年9月20日
Published Date 1998/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903275
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術後の腹腔内膿瘍は手術操作による解剖学的位置関係の変化や腹壁の疼痛,術後腸管麻痺による腹部膨満などにより存在診断が困難なこともある.診断の遅れが敗血症を惹起し致命的となりうる本病態においては,早期の適切な膿瘍ドレナージが要求される.ドレナージ法には経皮的ドレナージ法と手術的(経腹膜,腹膜外)ドレナージ法があるが,可能であるならば侵襲の少ない超音波下の経皮的ドレナージが望ましい.しかし,膿瘍内容や膿瘍存在部位や形態(単発性,多発性,多房性など)によっては,経皮的ドレナージが適応とならないこともある.したがって,膿瘍の質的・形態学的診断を考慮した上で最適なドレナージ法を選択することが重要である.
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