Japanese
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特集 早期直腸癌診療のストラテジー
早期直腸癌に対するEMR(endoscopic mucosal resection)
EMR standing on surgical treatment
磯本 浩晴
1
,
荒木 靖三
1
,
唐 宇飛
1
,
松本 敦
1
,
辻 義明
1
,
安永 昌史
1
Hiroharu ISOMOTO
1
1久留米大学医療センター外科
キーワード:
EMR
,
早期直腸癌
,
strip biopsy
Keyword:
EMR
,
早期直腸癌
,
strip biopsy
pp.413-418
発行日 1998年4月20日
Published Date 1998/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903145
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直腸早期癌に対する内視鏡的粘膜切除術(endscopic mucosal resection:EMR)について,自験例を中心に外科的立場から他の経肛門的方法と比較検討した.EMRはすべての大腸領域に施行されているが,上部直腸に多く,腫瘍径が10mm以下の比較的小さい病変に主たる適応が向けられ,形態分類では隆起型やLSTに多く,深達度はすべてm癌であった.直腸において最も多く行われた術式は直腸内視鏡下手術のTEMであった.EMRの適応としては腫瘍型15 mm以下の上部直腸に局在するsm1までの癌においては簡便性,安全性と低侵襲性の面から優先して行える方法であると考える.
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