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特集 早期直腸癌診療のストラテジー
早期直腸癌に対する粘膜切除術(EMR)
Endoscopic mucosal resection for the early rectal cancer
五十嵐 正広
1
,
勝又 伴栄
1
,
小林 清典
1
,
高橋 裕之
1
,
横山 薫
1
Masahiro IGARASHI
1
1北里大学東病院消化器内科
キーワード:
早期直腸癌
,
粘膜切除術(EMR)
,
内視鏡的治療
Keyword:
早期直腸癌
,
粘膜切除術(EMR)
,
内視鏡的治療
pp.407-411
発行日 1998年4月20日
Published Date 1998/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903144
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早期直腸癌の治療方針は,肉眼形態,大きさ,深達度,部位(肛門からの距離)などにより決定される.内視鏡的治療は隆起型早期癌に対してはスネアによるポリペクトミーが,表面型早期癌に対しては粘膜切除術(EMR)が選択される.とくにEMRの適応は病変の大きさとして3cm以内,深達度はmないしsm1までの癌とされる.早期直腸癌に対する治療法として内視鏡的治療のほか,経肛門的局所切除やTEMなどの方法もあり,患者のQOLを十分検討して選択されるべきである.内科の立場としては内視鏡的に確実に根治可能な病変にとどめ,切除後の組織診断で最終的な治療法を決定すればよいといった考えは直腸では避けるべきである.
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