Japanese
English
特集 肝炎・肝硬変患者の消化器外科手術
結腸・直腸癌手術
Surgical treatment in colorectal carncer with hepatic functional disorder
磯本 浩晴
1
,
荒木 靖三
1
,
赤木 由人
2
,
白水 和雄
2
Hiroharu ISOMOTO
1
1久留米大学医療センター外科
2久留米大学医学部第1外科
キーワード:
キーワード:肝硬変
,
肝炎
,
結腸癌
,
直腸癌
,
合併症
Keyword:
キーワード:肝硬変
,
肝炎
,
結腸癌
,
直腸癌
,
合併症
pp.317-321
発行日 1996年3月20日
Published Date 1996/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902234
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肝硬変,肝炎合併の結腸・直腸癌症例の外科手術例について久留米大学第1外科教室で切除した23症例を対象に術前検査所見,手術時間,術中出血量,術後合併症について同時期に同一術式を行った結腸・直腸癌169例を対照群として比較検討を行った.その結果,Child Bにおいて術後合併症の発生率が高く,直腸癌においてはとくにその傾向が強かった.術式においては低位前方切除術での縫合不全が多く,とくに術中出血量の多寡が関連した.直腸癌の外科的手術においては,上腹部手術と同様に手術時間が4時間以上にわたる例に対しては合併症の発生率が高いことを念頭において手術適応,術式の選択を行うべきである.
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