特集 図説 胃と腸用語集2012
治療
内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection;EMR)
田沼 徳真
1
,
野村 昌史
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
キーワード:
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
内視鏡的咽喉頭手術
Keyword:
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
内視鏡的咽喉頭手術
pp.877
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113443
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内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection;EMR)は,主に平坦な表在型腫瘍に対して用いられ,病変部をスネアで絞扼した後に高周波電流で切除する方法である.ポリペクトミーと違い平坦な病変を絞扼するため,様々な方法が考案されている.
1983年に平尾ら1)が開発したERHSE(endoscopic resection with local injection of hypersaline-epinephrine)法は,病変下に高張Naエピネフリン液を局注して周囲を高周波ナイフで切開し,把持鉗子で持ち上げながらスネアで絞扼するという画期的な方法で,現在の内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection;ESD)の原型となった.
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