病院めぐり
水俣市立総合医療センター外科
谷川 富夫
pp.1578
発行日 1997年12月20日
Published Date 1997/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903056
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当院は昭和28年に病床数98床にて国保水俣市立病院として発足して以来増築を重ね,昭和40年に現在と同じ395床となり,県南の医療の拠点として実績を挙げてきました.平成2年に全面改装,改築し,名称も水俣市立総合医療センターと改め,今日に至っています.昭和31年に発生した水俣病は公害の原点としてよく知られた忌まわしい出来事で,当院も検診業務等行政,医療両面から長年にわたり協力体制を取ってきましたが,今年1月ようやく和解が成立し,祈願の完全終結をみ,新生水俣市として希望の年を迎えることができました.
さて,当院外科は熊本大学第2外科の関連施設で,院長を始め現在8名のスタッフで構成されています.北野院長,池田副院長が管理職・外来を担当され,浦島主任医長を中心に,麻酔の知識が豊富な大津医師,漢方に造詣の深い坂本医師,病理検索を兼務する小生(谷川),熊大2外科からの派遣医の前田医師,さらに僻地の久木野診療所長を兼務する宮崎医師(自治医大卒,県派遣)が現場で実働し,役割分担がうまくなされています.
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