特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅹ.その他
141.在宅自己導尿管理指導
盧野 吉和
1
Yoshikazu ASHINO
1
1福島労災病院外科
pp.368-369
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903018
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排尿障害がある場合に,尿道カテーテルを長期間留置することは,日常生活において不便であるばかりでなく,尿路感染症や膀胱壁の過伸展や,炎症に伴う線維化,あるいは膀胱尿管逆流および水腎症などの合併症を引き起こす可能性が高い.
これを解決する手段が間歇的自己導尿であり,上肢機能が保たれた脊椎損傷,先天性二分脊椎,子宮癌・直腸癌の術後,脳卒中後,寝たきり老人の尿失禁などの疾患に適用される.これら疾患のうち外科においてとくに利用頻度の高い疾患は直腸癌術後の排尿障害であり,術後早期に残尿を測定し,適応のあるものでは早期に指導することが早期退院と排尿障害の改善につながる.
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