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手術手技
アルゴンビームコアギュレーターを用いた腹腔鏡下肝嚢胞開窓術
Laparoscopic fenestration of liver cyst using argon beam coagulator
渡辺 透
1
,
佐々木 正寿
1
,
池田 真浩
1
,
金平 永二
2
Toru WATANABE
1
1富山県済生会高岡病院外科
2金沢大学医学部第1外科
キーワード:
肝嚢胞
,
アルゴンビームコアギュレーター
Keyword:
肝嚢胞
,
アルゴンビームコアギュレーター
pp.517-519
発行日 1997年4月20日
Published Date 1997/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902704
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はじめに
肝嚢胞に対する治療は腹痛,腹部不快感などの有症状例に行われる1).治療は経皮的肝嚢胞穿刺による吸引,エタノール注入2)や,開腹下に開窓術,嚢胞内瘻化術,肝切除3)などの手術治療が行われてきた.しかし、手術は根治性のあるものの,肝嚢胞が良性疾患であるため,その侵襲性が問題となる.超音波ガイド下に穿刺およびエタノール注入は低侵襲であるが複数回の注入4)が必要であり,入院は長期に及び,再発率はきわめて高い5).腹腔鏡下肝嚢胞開窓術はこれらの短所を補う治療と考えられる6,7.今回,筆者らは有症状の肝嚢胞3症例に対して,腹腔鏡下にアルゴンビームコアギュレーター(以下,ABC)を用いた開窓術を行い,良好な結果を得たのでその手術手技について報告する.手術手技は下記の呈示症例について述べる.
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