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特集 最新の手術器械を使いこなす
アルゴンビームコアギュレーターの使い方
Use of Argon Beam Coagulator in Urologic Surgery
服部 良平
1
,
小野 佳成
1
,
大島 伸一
1
Ryohei Hattori
1
1名古屋大学医学部泌尿器科
キーワード:
アルゴンビームコアギュレーター
,
泌尿器科手術
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
アルゴンビームコアギュレーター
,
泌尿器科手術
,
腹腔鏡下手術
pp.881-885
発行日 2001年9月20日
Published Date 2001/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904513
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アルゴンビームコアギュレーター(argon beam coagulator:以下,ABC)は電気エネルギーの組織への到達はアルゴンガスに媒介されるため,空気を媒介とした場合(従来の放電凝固)と比べエネルギー密度が低くなると同時に,アルゴンガスを吹き付けることによる冷却効果が生じる。したがって,ABCのほうがスプレー凝固に比べると凝固領域が広く,浅いのが特徴である。ABCは2mm程度の動静脈からの持続性出血に対しては止血効果は十分ではなく,ほぼ止血された切除断端の止血状態の確実性を高めるように使用するものである。ABCは比較的短時間で凝固面が形成されることより,腎部分切除術の断端の凝固やリンパ嚢胞の治療に使用されている。最近では腹腔鏡下腎部分切除術や肝臓に入り込んだ右副腎腫瘍に対する腹腔鏡下副腎摘除術に使用されている。
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