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特集 最新の手術器械を使いこなす
アルゴンビームコアギュレーターの使い方
Use of Argon Beam Coagulator in Urologic Surgery
魚住 二郎
1
Jiro Uozumi
1
1佐賀医科大学泌尿器科
キーワード:
アルゴンビームコアギュレーター
,
電気凝固
,
ガス塞栓
Keyword:
アルゴンビームコアギュレーター
,
電気凝固
,
ガス塞栓
pp.887-891
発行日 2001年9月20日
Published Date 2001/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904514
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アルゴンビームコアギュレーター(argon beam coagulator:ABC)は,高周波の電気的なエネルギーをアルゴンガスの流れにのせて,目的とする部位に非接触型のスプレー凝固電流として作用させる装置である。①照射組織の表面に均一な凝固層が形成される,②凝固組織の炭化が少ない,③アルゴンガスの噴射によって血液を吹き飛ばし,標的組織を直接凝固するので止血の効率がよい,などの特徴を有する。ABCは,通常の電気凝固や縫合による止血操作が困難な肝臓,腎臓,脾臓などの実質臓器からの出血に対して最も真価を発揮する。泌尿器科領域では,腎部分切除術における切除面の止血に用いられることが多い。ABC使用に伴う合併症として,ガス塞栓や腸管損傷に注意を要する。
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