カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・28
大腸
大腸癌に対する腹腔鏡下リンパ節郭清術
筒井 光広
1
,
佐々木 壽英
1
,
田中 乙雄
1
,
梨本 篤
1
,
土屋 嘉昭
1
,
佐野 宗明
1
,
牧野 春彦
1
Mitsuhiro TSUTSUI
1
1新潟県立がんセンター新潟病院外科
pp.423-429
発行日 1997年4月20日
Published Date 1997/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902685
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はじめに
大腸癌に対する腹腔鏡補助下切除術は多くの施設で行われるようになったが,その切除方法は各施設での差が大きく,手技的な問題としての施設間の差は解消されていない.特に,リンパ節郭清については,開腹で行う方法や1),超音波吸引装置を用いた方法2)も行われているが,郭清の方法や郭清の範囲についての基準は示されていない.そのため,郭清の確実性についてはoncologistから十分な承認を得ているとはいえない現況にある.今後の大腸癌の腹腔鏡下手術の発展のためには,リンパ節郭清を確実なものとすることがきわめて重要である.本稿では,筆者らの行っている腹腔鏡下リンパ節郭清法を呈示して批判を仰ぐとともに,確実な腹腔鏡下リンパ節郭清法確立の一助としたい.
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