特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧
Ⅱ.胃癌
進行胃癌に対するNo.16リンパ節郭清術
梨本 篤
1
,
藪崎 裕
1
,
田中 乙雄
1
Atsushi NASHIMOTO
1
1新潟県立がんセンター新潟病院外科
pp.82-86
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904630
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はじめに
胃幽門狭窄を呈し,腹部大動脈周囲(No.16)リンパ節転移を認めた高度進行胃癌症例を経験したので,術前診断とその治療戦略について検討した.No.16リンパ節は左腎静脈の下縁でa,bに分類されている(図1).さらにNo.16aを腹腔動脈根部の高さでa1とa2に分け,No.16bを下腸間膜動脈根部の高さでb1とb2に分けている.また,周在性により7領域に分類されている.なお,化学療法の効果および胃癌に関する記載は「胃癌取扱い規約(第13版)1)」に準じた.
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