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特集 早期直腸癌診療のストラテジー
早期直腸癌に対する腹腔鏡補助下切除術
Laparoscopic-assisted surgery for early rectal cancer
筒井 光広
1
,
佐々木 壽英
1
,
田中 乙雄
1
,
梨本 篤
1
,
土屋 嘉昭
1
Mitsuhiro TSUTSUI
1
1新潟県立がんセンター新潟病院外科
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
直腸癌
,
早期癌
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
直腸癌
,
早期癌
pp.445-450
発行日 1998年4月20日
Published Date 1998/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903150
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直腸癌腹腔鏡補助下切除の術式と治療成績および適応について述べた.早期直腸癌に対してはEMRやTEMなどの小さな切除で根治性を保った治療法の適応が進んでいる.しかし,sm癌では10%程度のリンパ節転移がみられることから,これらに対しては郭清を伴った切除が必要である.また,腫瘍径の大きな症例では局所切除にも限界がある.直腸癌腹腔鏡補助下切除は開腹手術でしか行えなかった切除を最小の侵襲で行うことを目的とした術式であり,前方切除で多く行われている.郭清が必要な早期直腸癌に対しては,神経温存や肛門機能温存術式により術後長期のQOLを確保するとともに,低侵襲手術によって早期の社会復帰を可能とする努力が求められている.
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