特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅱ.特殊な病態の術前患者管理
6.腎・尿路系
前立腺肥大症
森 啓高
1
,
岡田 謙一郎
1
1福井医科大学泌尿器科
pp.369-371
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902521
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はじめに
前立腺肥大症(BPH)は高齢者の疾患であり,組織学的には60歳以上の男子の60%以上に認められる.このうち臨床的に問題になるのは10〜47%程度であろうと推測される1).我が国の高齢化は急速に進んでおり,65歳以上の男子人口は,1990年の601万人から2010年の1,187万人へとほぼ倍増するものと推計されている2).これに伴い,一般外科術前の合併症としてBPHの頻度も増加すると思われる.
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