特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際
13.内視鏡下外科手術
腹腔鏡下大腸部分切除術
宮島 伸宜
1
,
山川 達郎
1
1帝京大学医学部附属溝口病院外科
pp.262-266
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902489
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腹腔鏡下大腸切除術は通常の開腹手術と比べて術後の回復が早く,優れた手術方法である.しかし,比較的断しい手術方法であり,手術時間も長くなりがちなため,術前一般検査は入念に行わなくてはならない.また,腹腔鏡下手術の適応を決定するにあたっては施設の経験や,悪性腫瘍の場合には癌の深達度を術前に十分に把握しておくことが必要である.患者や家族へのインフォームドコンセントも重要で,腹腔鏡下手術の利点ばかりでなく欠点も説明し,理解を得たうえで手術を施行しなければならない.
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