Japanese
English
特集 急性腹症—画像診断から初期治療まで
消化管穿孔
Perforation of the digestive tract
秦 史壮
1
,
平田 公一
1
,
小林 謙二
2
Humitake HATA
1
1札幌医科大学第1外科
2札幌医科大学救急集中治療部
キーワード:
急性腹症
,
消化管穿孔
,
遊離ガス像
Keyword:
急性腹症
,
消化管穿孔
,
遊離ガス像
pp.1121-1126
発行日 1996年9月20日
Published Date 1996/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902390
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消化管穿孔の原因にもいろいろあり,消化管の穿孔部位や穿孔形態によってその後に発生する病態に大きな違いが生じる.よって,その治療法も保存的療法から開腹手術まで様々な方法に分かれる.診断の実際では,問診,全身および腹部の理学所見をとりつつ各種画像診断法を行う.CT,超音波検査などの進歩は著しく,ついついこれらの検査に頼りがちになるが,基本ともいえる胸腹部単純X線撮影をおろそかにしてはならない.これらの検査と理学的所見のみで消化管穿孔の確診を得られることが多く,早期診断が予後を決定しうることの多い本疾患では,それだけに診断姿勢を問われる.
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