Japanese
English
臨床報告・1
保存的に治癒した魚骨の消化管穿孔による腹腔内膿瘍の1例
A case of intraabdominal abscess due to intestinal perforation of a fish bone successfully treated with conservative therapy
吉光 裕
1
,
安田 雅美
1
,
天谷 公司
1
,
経田 淳
1
,
森 和弘
1
,
竹山 茂
1
Yutaka YOSHIMITSU
1
1黒部市民病院外科
キーワード:
魚骨
,
消化管穿孔
,
腹腔内膿瘍
Keyword:
魚骨
,
消化管穿孔
,
腹腔内膿瘍
pp.1561-1564
発行日 2001年11月20日
Published Date 2001/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904714
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はじめに
魚骨による消化管穿孔はそのほとんどが外科的治療を必要とし,従来は術前の診断は困難とされてきた.しかし近年の画像診断の進歩にともない,術前または術後のretrospectiveな検討により診断可能であったとする報告例が増加している1〜3).今回筆者らは,その特徴的な画像所見から魚骨の消化管穿孔による腹腔内膿瘍と診断し,保存的治療で軽快したため経過観察を行い,後日胃癌手術時に膿瘍の治癒を確認し得た1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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