Japanese
English
臨床報告
異物によって消化管穿孔を起こした3症例
Intestinal perforation by a foreign body:3 unusual cases
野間 大督
1
,
長谷川 慎一
1
,
吉田 達也
1
,
大佛 智彦
1
,
笠原 彰夫
1
,
山本 裕司
1
Daisuke NOMA
1
1神奈川県立足柄上病院外科
キーワード:
消化管穿孔
,
異物
,
魚骨
Keyword:
消化管穿孔
,
異物
,
魚骨
pp.1295-1299
発行日 2010年9月20日
Published Date 2010/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103192
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要旨:魚骨,爪楊枝,木片による消化管穿孔を起こしたそれぞれ54歳,69歳,73歳の男性の3症例に緊急手術を施行した.魚骨による1例は術前にCTで異物穿孔と診断することができた.過去5年間の魚骨穿孔報告例のうちCT診断について記載のある75例について集計を行った.術前診断率は74.6%(56/75例)で,術後にretrospectiveに検証した診断率は84%(63/75例)であった.近年のMDCTの普及と改良によって画像診断能は飛躍的に進歩した.しかしながら,詳細な病歴聴取から疑うことによって,術前診断率はさらなる向上の余地があり,確実な異物除去に寄与するものと考えられる.
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