Japanese
English
特集 急性腹症—画像診断から初期治療まで
肝膿瘍
Diagnosis and treatment of pyogenic liver abscess
蓮田 啓
1
,
才津 秀樹
1
,
中山 和道
1
Akira HASUDA
1
1久留米大学医学部第2外科
キーワード:
肝膿瘍
,
膿瘍ドレナージ
Keyword:
肝膿瘍
,
膿瘍ドレナージ
pp.1127-1132
発行日 1996年9月20日
Published Date 1996/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902391
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CTとUSは肝膿瘍に対してきわめて有用な診断手段である.しかし,肝膿瘍の時期によっては診断が難しい場合があり,また単発例では胆管細胞癌,多発例では肝転移との鑑別診断が困難な症例が稀にあり注意する必要がある.また,その病因を明確に推定できた症例は約半数程度であり,最近ではその原因として医原性のものが増加している.その診断とほとんど平行して抗生物質の投与,超音波誘導下膿瘍ドレナージ,さらに全身管理などの治療を行わなければならないものの,この中でもっとも大切なのは膿瘍ドレナージである.しかし,愛護的に行わないと膿瘍内出血,門脈や肝静脈との短絡を形成して,さらに重症化することがある.
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